松井証券の自動売買のデメリットは?米ドル/円で30年分試して分かった弱点【初心者向け】
数字で見る要点
0.2銭
自動売買の注文に使われるスプレッド(米ドル/円・9時〜翌3時)。0.1銭は自動売買には使われない
29回中22回
買いと売りの両方の注文を出しておく設定が、元手200万円でもロスカットされた回数(30年分)
約40万円
買いだけ・元手200万円で、2007年に始めた場合に、2011年に口座のお金が減った額
松井証券の自動売買について、こんなふうに思っていませんか?
- 1通貨(約157円分)から始められると聞いたけれど、デメリットも知りたい
- 実際は、どんなときに損をするのか知りたい
- 手数料が無料でも、ほかに費用はかかるのか知りたい
この記事では、松井証券の公式の取引ルールと、このサイトで30年分の米ドル/円で試した結果から、デメリット(弱点)を先に整理しました。良い点も、あわせて書きます。
- 弱点1:自動売買には、0.1銭は使われません(0.2銭)。深夜は0.2〜6.0銭まで広がります
- 弱点2:レートが範囲の外まで動くと、損がふくらむ。買いと売りの両方の注文を出しておくと、元手200万円でも29回中22回ロスカット
- 弱点3:買いだけでも、途中で口座のお金が約40万円(−82%)まで減った年があった
- 弱点4:上がり続けると1回も注文が成立せず、利益は0円になることがある
- 良い点:1通貨(約157円分)から使える。取引手数料も自動売買の手数料も無料
- 自動売買:決めたルールどおりに、機械が自動で注文を出すしくみ
- スプレッド:買う値段と売る値段の差。実質的な手数料
- ロスカット:損がふくらんで預けたお金が足りなくなると、証券会社が強制的に決済するしくみ
弱点1:「0.1銭」は、自動売買には使われない
松井証券のFXは、米ドル/円のスプレッドが0.1銭と紹介されることがあります。ただ、公式の取引ルールでは、0.1銭になるのは「1,000通貨以内の、今の値段ですぐ出す注文」などに限られます。
自動売買の注文は、値段を決めて出す注文なので、0.1銭ではなく通常のスプレッドになります。
| 時間帯 | 米ドル/円のスプレッド(自動売買) |
|---|---|
| 9時〜翌3時 | 0.2銭 |
| それ以外の時間 | 0.2〜6.0銭 |
1,000通貨(約15.7万円分)を1回売り買いすると、0.2銭で約2円、6.0銭まで広がると約60円です。相場が急に動いたときや、大きな発表のときには、広がることがあります。
弱点2:範囲の外まで動くと、損がふくらむ
自動売買は、「決めた値段の範囲」の中で上下するときに、小さな利益を積み重ねます。範囲の外へ動き続けると、損がふくらみます。
米ドル/円で30年分(1996〜2024年の毎年1月に始めた29回)試すと、次のとおりでした。
| 元手 | ロスカットされた回数(買いと売りの両方・29回中) |
|---|---|
| 100万円 | 27回 |
| 200万円 | 22回 |
| 400万円 | 6回 |
| 800万円 | 0回 |
弱点3:買いだけでも、大きく減る時期がある
買いだけにすると、元手200万円以上ならロスカットは0回でした。それでも、途中で口座のお金が大きく減ることはありました。
- 2007年1月に始めた場合、2011年10月には、口座のお金が約40万円(−82%)まで減っていました(元手200万円)
- ここで止めれば、損はそのまま確定します
弱点4:上がり続けると、何も起きない
買いの注文は、始めた日より下にしか出しません。2013年1月(1ドル87円前後)に始めた場合、その後86.7円まで一度も下がらず、成立した注文は0回、利益は0円でした。
利益は、どのくらい?
買いだけ・元手200万円の場合、1年あたりの利益は約1.4%(約2.8万円)でした。元手を増やしても、利益の金額はほとんど増えません(注文の数が同じため)。
良い点
- 1通貨(約157円分)から注文できる(松井証券の公式)
- 取引手数料も、自動売買の手数料も無料(公式)
- 自動売買は、画面の設定だけで始められる
どんな人に向いている?
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 少ない量で、自動売買のしくみを試したい | 放っておいて、大きく儲けたい |
| 範囲の外に動いたときの対策を先に決められる | 含み損が大きくなると、不安になる |
| 損を小さく試したい(量を減らせる) | 深夜に、費用を気にせず取引したい |
少額で試す方法や、ほかの会社との比べ方は、FXの自動売買、どこで始める?にまとめています。30年分の細かい数字は、松井証券の自動売買、米ドル/円の設定は?をどうぞ。
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よくある質問
Q. 自動売買の手数料は、かかりますか? 松井証券は、取引手数料も、自動売買の手数料も無料です。ただし、スプレッド(買う値段と売る値段の差)はかかります。
Q. 松井証券のおすすめ設定を使えば、安心ですか? 松井証券の公式のおすすめ設定は、米ドル/円のものではありません。この記事の設定は、このサイトが作ったものです。どの設定も、レートが範囲の外へ動いたときには、損がふくらみます。
注意点
- FXは、預けたお金を上回る損が出る可能性があります。このサイトは売買をすすめるものではありません
- 数値は、過去の結果です。これからも同じとは限りません。1日の中の細かい上下はすべては数えていないため、実際にはもっとロスカットが起きていた可能性があります
- スプレッドや手数料は、変わることがあります。口座を開く前に、公式ページで確認してください
※この記事に広告は含まれていません。公式の数値は2026年10月5日に確認したものです(金額は1ドル=約157円で計算)。過去の結果であり、これからの成績を約束するものではありません。
根拠・出典
この記事の数字と事実は、2026年10月5日に、公式情報と検証の記録で確認しました。公式情報は変わることがあるため、毎月確認し直しています。
- https://www.matsui.co.jp/fx/rule/
- https://www.matsui.co.jp/fx/auto-trading/
- https://www.matsui.co.jp/fx/auto-trading/cost/
- 検証の記録: site/content/articles/matsui-fx-usdjpy-settings.md
- 検証の記録: bot/logs/grid_usdjpy_20261001-213654.md
検証の条件と計算方法は検証の方法にまとめています。
この記事は、運営者が行った検証の記録です。特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。過去の成績は将来の成績を保証しません。数値は記載時点のものです。


